講師陣:特別講師

林 勝彦

サイエンス映像の魅力

インターネットの世界は、急速に映像化しています。大きな放送局やプロダクションで制作・放送される以外に、誰もが映像で表現し、世界に発信することができるようになりました。ここで重要なのは、何を映像化するのか、です。誰もが創れるような時代だからこそ、ただ面白半分な映像が溢れるのではなく、ある一定の水準で、価値あるコンテンツが求められるでしょう。このタームでの新しい動きが「サイエンス映像」です。“身近にある小さな科学を映像で表現し、国境を越えて発信・共有する”こと。あなたも21世紀の成長産業「サイエンス映像」の担い手になりませんか?

NHKスペシャル「人体」元プロデューサー・サイエンス映像学会 副会長
1943年東京生まれ。
1965年慶応義塾大学哲学学科(社会学)卒業。
1965年NHKに入局。主に、科学・環境・医療番組を40年間、現場で約400本制作。
代表作はNHKスペシャル「驚異の小宇宙・人体」(’89)「人体~脳と心」(’93)「人体~遺伝子・DNA」(’99)「チェルノブイリ原発事故」(’86)「脳低温療法の衝撃」(’97)など。
国際モンテカルロ賞/国際科学番組祭科学映像賞/文化庁芸術作品賞/放送文化基金本賞など受賞多数。
東京芸術大学・武蔵野美術大学非常勤講師、東京大学先端科学技術研究センター客員教授、東京工科大学教授など歴任。
現在、科学ジャーナリスト塾塾長ほか。
共著・NHKサイエンススペシャル「人体」シリーズ。
「脳低温摩擦の衝撃」「原子力」「脳死」(NHK出版)「22世紀への手紙」(NTT出版)など。


江夏正晃

今音楽は聴く時代から作る時代へ

極端なことかもしれないが、作曲は楽器の出来る人の特権ではなくなったのかもしれない。パソコンというツールがすべての人に作曲するというチャンスを与えてくれた。ただ、感覚だけでは作曲は出来ない。そこにはさまざまなルールや手法がある。デジタルサウンド講座では「ワークフロー」と「トータルプロデュース力」ということを中心に作曲する方法を教える。現にほとんど楽器を演奏できない受講生が、1年足らずでプロに肉薄する作品を次々と作曲する。作曲してみたいという気持ちがあれば、是非1年後には作曲する喜びを味わってほしい。

株式会社マリモレコーズ代表/関西学院大学非常勤講師
作曲をはじめアーティストプロデュース、アルバム制作、CM他、音楽制作を行う。平行してアーティストDJ ebee#1として国内外で活動中。作曲、レコーディング、ミックス、マスタリングまで、一貫したプロデュースを得意とする。2007年より関西学院大学の非常勤講師。デジタルサウンド講座講師。
関連URL:http://www.cybermarimo.com/


保田充彦

映像クリエーター
神戸市生まれ。
京都大学大学院工学研究科修了(航空工学専攻)。
エンジニアリング・メーカーで、宇宙往還機用推進系、民間用ジェットエンジンなどの研究開発に携わる。
2005年クリエイティブ・ワークス創業、先端サイエンス、テクノロジーをテーマにした映像、「リッチメディア」等を企画・制作。2006年株式会社ズームス設立、代表就任。


高松孝拓

音楽ディレクター・映像クリエーター
神戸市生まれ。
ジャズピアニスト佐山雅弘に師事。
技巧ではなく、音楽に対する姿勢を学ぶ。
東京での演奏活動を経て、IMI研究生に成り、その後映像クリエーターに。
代表作「SPring-8で見る、三角縁神獣鏡の謎」(科学番組)音楽・リサーチ・CG担当。
「ミクロのインタラクティブラボー細胞君」(インタラクティブ作品) リサーチ・音楽担当。
企画:JT生命誌館 製作:彩都メディアラボ「クインランド リクルート用映像」 撮影アシスタント、映像合成、音楽担当。
製作:彩都メディアラボ「未来の学校2005 ドキュメンテーション映像」編集担当。
IMI2005年度実行委員会 製作:彩都メディアラボ「彗星は生命のゆりかご?」編集担当。
「NHK鳥取放送局 番組音楽制作」「まるごとワイド とっとり」「おはよう鳥取」音楽担当。


佐々木成明

情報としての映像 デザイン、アート、サウンドの必要性

我々の社会は情報の時代へと変容した。
その大きな要因は、文字・音声・画像といった情報を一律の数字データ(ビット)として扱えるコンピューターと、情報の移動を瞬時に地球規模で行えるデジタル・ネットワークの利用にある。
よく耳にするフレーズだが、これらデジタルデータとしての文字、画像、音を使用して造り出されるのが今日の映像なのだ。
コンピューターとネットワークにより映像の表現も新たな領域へと向かいつつある。
CGIによる仮想世界の創造、ビデオ・ゲームに代表される操作可能な映像コンテンツ。
従来の造形表現やデザインの発想では思いもつかない新たなコミュニケーションと社会的創造が映像により可能となっている。
ビジネス、教育、娯楽、どのような分野であれ、今日我々が情報を得る、あるいはコミュニケーションを行う行為とは、映像メディア、あるいは携帯電話の画面などディスプレィを介して行われる。
紙面メディアであっても、コンピューターの画面を介したDTPによる制作が一般的となり、少なからず映像的プロセスを経ている。
そのデータはWebによる画面情報として流通する。
一般的な社会生活を営むなら、もはや誰もが映像情報を利用しないことから逃れられない。
情報の多くは映像であり、情報の端末とは映像媒体なのだ。映像メディアとはイメージの装置である。
ここでいうイメージとは単なる図像のみを指すものではない。
人間の感性に訴求する時間と空間性をもった文字情報と音響を内包するイメージの装置。
それが現代の映像なのだ。
アートとデザイン、サウンドの複合的な交差によって映像表現は変化していく。
デザイナーに求められる映像的センス、あるいは映像に求められるデザイン。
サウンドが導きだす映像の印象。
メディアアートとしての映像は単なる記録と記述のメディアであるだけでなく芸術的価値もいままで以上に問われるであろう。
そしてこれまでの既成概念のカテゴリーはボーダレスに崩壊し、情報とコミュニケーションは映像の世界で再構築される。

映像作家/多摩美術大学情報デザイン学科准教授
1963年広島生まれ。
武蔵野美術大学大学院造形研究科デザイン専攻(視覚伝達デザインコース)修了。
メディアアート作品を国内外の美術館で発表する活動と並行し、ゲーム・デジタルコンテンツ、CM、舞台作品の映像化や舞台映像演出などの分野で活動。
2005年『映像情報学入門』編著(オーム社)。
1995年「ヴィデオ・ダンス」準グランプリ受賞、「国際ハイビジョン・フェスティバル」ミュージック&ダンス部門グランプリ受賞他。
関連URL : http://homepage.mac.com/naruaki_sasaki/


松本恭輔

未来へのメッセージを自分の手で表現する。

 21世紀に入って新しいパラダイムシフトがどんどんと起きている中で、メディアも大きな転換点を迎えました。Youtubeをはじめとした動画投稿サイトが注目を集め、これまで特定の人でしか扱えなかった放送というメディアが容易に作り出せる時代になりました。
 インターネットの登場は衝撃的でした。インターネットは従来のメディアのあり方・それを取り巻いていた広告業界などのあり方までをも変えました。今後は大きく拡がったメディアの整理が進み、新たな放送業態や制作フローが生まれていくと考えられます。これまで多くの企業が外部の人に任せっきりで情報発信していたものが、自分たちの手で表現できる時代がやって来たのです。
 これからはメディアが産業をリードする時代になります。地域から最先端の技術や産業が発信できてしまう時代になったのですから。メディアには「人と人とをつなぐ」機能がありますが、小さな地場産業が発展していくためには、業界を超えたつながりが必要なのです。つまり、地場産業というコンテンツを発展させるためには、いかに効果的なチャネルに内容の濃い情報を配信するかが重要です。つながりから生まれる交流によって、新たな産業が創出される仕組みづくりが地域活性化の先進的な取り組みとなります。
 私たちサイエンス映像シンクプロダクション株式会社は、「映像を創りながら人を育てる事業」という理念を掲げ、10年後、「世界をつなぐサイエンス映像を発信する未来放送局」と「まちの未来を創る国際的なアートスクール」を作るためにスタートした、ソーシャルベンチャーです。ここで学ぶみなさんともいつか一緒にサイエンス映像の制作プロジェクトが出来たら嬉しく思います。

サイエンス映像シンクプロダクション(株)代表取締役社長